もしもの時には

連絡表の作成

医師から危篤を告げられた場合、
近親者や危篤者の友人知人など連絡すべき人にその旨を知らせておきます。

予め知らせたい人の連絡表を作っておくと良いでしょう。

一般危急時遺言について

一般危急時遺言とは危篤状態などで
署名押印できない遺言者が口頭で遺言し証人が書面化する遺言の方式です。

遺言はその人が亡くなって初めて効力を生じます。
その人の思いが込められたものです。

遺言のあるなしに関わらず危篤者の枕元にはメモや筆記具などを予め用意しておきましょう。

遺言がある場合は意識がハッキリしているうちに3人の証人に立ち会って貰い
その内の一人が遺言を書きとめます。
口がきけない人の場合は通訳人の通訳を受けた証人がそれを筆記します。
筆記した人は書きとめた内容を遺言者や他の証人に読み聞かせたり閲覧させます。
各証人が筆記の正確な事を承認した上で遺言書に署名押印します。

証人の一人又は利害関係人は20日以内に、それを家庭裁判所に提出して遺言の確認をして貰います。

遺言書の用紙は特に法律で定められていません。

筆記具は改ざんされ難く保存が利くボールペンなどが適切です。
枚数が複数の場合契印しましょう。

遺言者が普通方式によって遺言をする事ができるようになった時から、
6ヶ月間生存する時は一般危急時遺言は無効となります。

着替えの準備

亡くなってから着替えさせる着物で浴衣が一般的ですが、
病院によっては浄土真宗に限り、
故人が普段好んで着られていた外出着などを着せてあげる場合もあります。

病院に相談された方が良いでしょう。

末期の水

臨終には死者への最後のいたわりとしてその唇を濡らす程度に水を含ませてあげます。

これは釈尊が入滅される直前、水を求められた時雪山に住んでいた鬼神が鉢に浄水を盛って捧げたという故事からきたものだとされています。

血縁関係の濃い人から順番に割り箸に脱脂綿を巻いたものに水をつけ唇を少し濡らします。
”死水を取る”ことは親族にとって臨終まで介抱することであり、
故人にとっては肉親から看取られたいとの願いの象徴ではないでしょうか。

献眼・献腎・献体

故人が生前社会貢献や医学の進歩のために献眼、献腎、遺体の解剖を希望していた場合など
すぐに医師に伝えます。